A Work Breakdown Structure for Estimating Building Life Cycle Cost Aligned with Sustainable Assessment—Application to Functional Costs
要約
# 章1 序論
- 建設セクターの経済的・環境的インパクトを評価するため、ライフサイクルコスト(LCC)の評価が重要
- EU指令2014/24/EUでLCC概念が導入され、ISO 15686-5とEN-15643の2つの主要な規格がある
- 従来のコストデータベースはLCC評価に十分対応していない
- 本研究の目的は、早期設計段階でLCCを計算するための建設情報分類システム(CICS)を提案すること
# 章2 先行研究レビュー
- 既存のCICSを比較分析した
- 代表的な分類システムにはOmniclass、Uniclass、CEEC、ICMS、スペインのACCDなどがある
- CICSの特徴として、適用範囲、目的、フレームワーク、グループ化原理、構成、コード体系、ライフサイクル、境界の範囲などが挙げられる
- 既存のCICSはLCC評価に十分対応していない課題がある
# 章3 手法
- ISO 12006-2、EN-15643、ISO分類を参考に新しいCICSを提案
- レベル1はライフサイクルのカテゴリ、レベル2は機能グループ、レベル3は建物タイプに分類
- 機能コストを定義し、建設・運用・修繕・更新コストのデータベースを構築
- ケーススタディとしてアンダルシア地方の中等学校を対象に適用
# 章4 結果
- 割引率0%と3%で100年のLCCを試算した結果、使用段階が最も大きな割合を占めた
- 割引率の影響により、使用段階の割合は3%の場合に小さくなる
- 建設段階、修繕・更新が使用段階に次いで大きな割合を占める
- 提案手法により、早期設計段階から将来の投資コストを予測可能
# 章5 考察
- 提案したCICSはISO 12006-2、EN-15643、ISO分類を組み合わせたもので、ライフサイクル全体をカバー
- 機能コストを用いることで、早期の建設・運用コストの見積もりを可能にした
- 環境影響評価の枠組みとも整合するCICSを実現
- スペインで初めて、これらの側面を統合したWBSを提案した
# 章6 結論
- EN-15643に沿ったライフサイクルのカテゴリ分類を行い、機能グループと建物タイプを組み合わせたCICSを提案
- 環境影響評価の枠組みと整合し、早期設計段階でのLCC評価を可能にする
- 機能コストを定義し、建設・運用・修繕・更新コストのデータベースを構築
- ケーススタディにより、使用段階が大きな割合を占めることを確認
- 提案したCICSにより、建物のライフサイクル全体で整合したコスト評価が可能になる
評価
# 新規性
- 建物のライフサイクル全体をカバーするシステマティックな分類を提案。EN-15643の環境持続可能性評価基準に対応している。
- 機能的コストを用いて、設計初期段階での建設コストとメンテナンスコストを新しい方法で見積もることを可能にしている。
- 分類では、ライフサイクルの異なる段階での税金、手数料、金融費用を明確に含めている。
- スペインで初めて、これらの側面を全て含む作業内訳システム(WBS)である。
# 言及されている全ての関連研究との相違点
- ISO 15686-5とEN-15643の両方を考慮し、ライフサイクル構造に沿った新たな分類を提案。
- 機能的コストを用いて設計初期段階でのLCC見積もりを可能にしている点が新しい。
- 建物の用途別分類をUniclassやICMSの提案に基づいて行っている。
- 税金、手数料、金融費用をライフサイクルの各段階で明示的に含めている点が特徴的。
# 有効性
- 二次学校の事例研究により、使用段階が他のコストと比較して重要であることを示した。
- 将来の修繕工事や保守作業、建物のユーティリティ消費量の正確な定義が重要であることを示唆している。
- 提案した分類システムは持続可能性評価の段階と整合可能である。
# 信頼性
- 事例研究の結果は、同地域の社会住宅を対象とした先行研究と整合的であった。
- 機能的コストは、プロジェクトのLCCに対する良い近似となり得ることを示した。
- 分類システムの定義には、建設の知識と建物の用途に関する過去の経験を持つ専門家が必要であることを示唆している。
和訳
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