A historical review of Web Accessibility using WAVE
要約
- この論文は、ウェブアクセシビリティの歴史的なレビューを行っており、WAVEを使用しています。
- 研究の目的、過去の研究、WCAG 2.1、WAVE Subscription APIなどが紹介されます。
- 方法論では、研究デザイン、データセット、データの収集と分析が述べられています。
- 結果としては、過去10年間のウェブアクセシビリティの傾向、WCAGに違反する一般的なエラー、ウェブサイトカテゴリーごとのアクセシビリティ違いが示されています。
- 限界と今後の方向性、結論、参考文献も含まれています。
- ウェブサイトのカテゴリと各カテゴリのトップ10ウェブサイト
- 2013年1月から2023年4月までの平均アクセシビリティエラー率
- WAVEによって対処された異なる種類の問題の平均エラー率
- ウェブサイトカテゴリの平均エラー率
- ソーシャルネットワーキングウェブサイトの年間平均エラー率
- ソーシャルネットワーキングウェブサイトの平均エラー率標準偏差
- エンターテイメントウェブサイトの年間平均エラー率
- エンターテイメントウェブサイトの平均エラー率標準偏差
- ニュースメディアウェブサイトの年間平均エラー率
- ニュースメディアウェブサイトの平均エラー率標準偏差
- 電子商取引ウェブサイトの年間平均エラー率
- 電子商取引ウェブサイトの平均エラー率標準偏差
- YouTubeの固有の違反
- Facebookの固有の違反
- Wayfairの固有の違反
- ESPNの固有の違反
論文要約:
本研究は、ウェブアクセシビリティの歴史的なレビューを提供しており、WAVEサブスクリプションAPIを使用して2013年1月から2023年4月までの40のウェブサイトのアクセシビリティ違反データを収集し、分析している。ウェブアクセシビリティの進化、一般的なアクセシビリティの問題、ウェブサイトカテゴリがアクセシビリティ問題のレベルに与える影響などの洞察が得られている。また、ウェブサイト評価を通じて現在のウェブアクセシビリティの状況と改善が必要な領域を特定している。この研究は、ウェブアクセシビリティを向上させたい研究者やウェブデザイナー、開発者にとって興味深く有益な分析となる。
- 過去20年にわたり、多くの研究がウェブのアクセシビリティ状況を評価してきた。その中で、WebAIM Millionが1,000,000のトップウェブページのアクセシビリティを分析した結果、96.8%のホームページがアクセスできず、WCAG 2の違反が検出された。これはウェブサイトのアクセシビリティを改善するための強力な施策が必要であることを示している。
- P. Acosta-Vargasら(2016年)は、20の異なる大学のウェブサイトのアクセシビリティを評価し、高いアカデミックランキングを持つ大学のウェブサイトが低いランクの大学よりもアクセスしやすいことを明らかにした。これはウェブアクセシビリティの重要性を示し、大学にアクセシビリティガイドラインに準拠するための推奨事項を提供している。
- Muhammad AkramとRosnafisah Bt Sulaiman(2017年)は、サウジアラビアの政府および学術ウェブサイトのアクセシビリティを分析し、多くのウェブサイトが適切なアクセシビリティ基準に準拠していないことを発見した。これは障害を持つ人々がそれらを効果的に使用できない可能性があることを意味する。
- Agrawalら(2019年)は、インドの航空業界のウェブサイトの使いやすさとアクセシビリティを評価し、インドの航空会社のウェブサイトがWCAG 2.0のアクセシビリティ基準に準拠していないことを示した。
- Stephanie Hackettら(2005年)は、1997年から2002年までのウェブサイトのアクセシビリティについての研究を行い、ウェブデザインの技術革新が障害を持つ人々のためのウェブページのアクセシビリティにどのように影響したかを分析した。
- WCAG 2.1は、2018年6月にリリースされ、低視力や認知障害のあるユーザーにとってウェブページをよりアクセスしやすくするための新しい成功基準と追加が含まれている。
- WCAGの3つの順応水準は、Level A, Level AA, Level AAAであり、それぞれの要件がリストされている。WCAG 2.2
- WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)に基づいて、WAVE 3.1は13の成功基準に対応し、16.66%の違反を検出します。しかし、WAVEは自動的に検知できる問題に対応しており、手動テストも必要です。
- この研究は、過去10年間のWebアクセシビリティの進化を分析するための定量的歴史的研究であり、4つの人気ウェブサイトカテゴリに焦点を当てます。ウェブサイトのURLデータはWayback Machineから収集され、WAVE APIによってWCAG違反データが収集されます。
- SemrushとSimilarWebを使用して、ソーシャルネットワーク、Eコマース、エンターテイメント、ニュース&メディアの4つの人気ウェブサイトカテゴリが選択されました。
- Wayback Machineから2013年1月以降のウェブコンテンツデータが収集され、WAVE Subscription APIからWCAG違反データが収集されます。また、データは正規化され、10年間のトレンドを把握するためにデータ解析技術が適用されます。
- WCAG違反の傾向や最も一般的なエラー、ウェブサイトカテゴリによるアクセシビリティの違いが調査されます。
- 過去10年間のウェブアクセシビリティ違反は減少傾向にあり、2013年の7.33%から2023年の3.06%に減少しています。
(続きがあります)
- 米国の委員会が2018年1月からWCAG 2.0をウェブページデザインに取り入れるという変更を発表しました。さらに、WCAG 2.1が2018年6月にリリースされ、成功基準に関する詳細な情報と例が提供されました。これにより、ウェブデザイナーや開発者の間でウェブサイトのアクセシビリティの重要性についての認識が高まった可能性があります。また、技術の変化や意識の向上など、違反の減少に影響を与える要因が他にもある可能性があります。
- 最も良い年は、全ウェブサイトでの違反の最も低い割合を持つ年と、前年と比較して違反数が最も減少した年という2つの異なるタイプと考えられます。WCAGの違反の平均エラー率が最も低い年は2020年と2019年で、改善が最も顕著だったのは2019年で、前年と比較して約1.12%の違反が減少しました。
- WAVEが検出する最も一般的な障害には、「非常に低いコントラスト」と「代替テキストの不足」が含まれます。これらの共通のエラーは、ウェブデザイナーがウェブサイトを包括的にするための出発点となります。
- ソーシャルネットワーキングウェブサイトは、平均エラー率が最も高く、エンターテイメントウェブサイトが2番目に高かったです。ニュースメディアウェブサイトは平均エラー率が3番目に高かったです。これらのカテゴリごとの詳細な内容については、論文全文をご参照ください。
- 全体的に、ニュース&メディアのホームページはエラー率が減少しており、2013年から2013年までの平均エラー率は約4.91%減少しています。
- ESPNのホームページは平均エラー率が最も高く、2016年には約17%のウェブページがアクセスできなかった。
- 2017年以降、ウェブページのアクセシビリティ全体が改善されている。
- USA Today、Accuweather、Yahooの平均エラー率は変動しているが、近年改善されている。
- Eコマースのウェブサイトの平均エラー率は2013年から2023年までで最も大きな減少を示し、改善が見られる。
- Wayfairのホームページが最も高い平均エラー率を持ち、2013年には30%がアクセスできなかったが、2023年には2%ほどに減少している。
- YouTubeの平均エラー率は2013年から2019年まで減少していたが、2020年以降急激に増加し、2023年には18.75%に達している。
- YouTubeの最も一般的なエラーは、リンクされた画像の代替テキストの欠如で、平均エラー率は約3.01%。
- Facebookの平均エラー率は2013年から2019年まで減少していたが、2023年に急激に増加し、19.19%のアクセス不能要素がある。
- Wayfairの最も一般的なエラーは「非常に低いコントラスト」で、平均エラー率は5.06%。
以上が要約です。
- WayfairとESPNのウェブサイトのアクセシビリティに関する研究を通じて、過去10年間のウェブアクセシビリティの進化が調査された。研究は40のウェブサイトを対象にし、WAVEサブスクリプションAPIとWayback Machineを使用してWCAG違反データを収集した。ウェブサイトのアクセシビリティに関する最も一般的な問題や最も成功した年についても検討された。さらに、YouTube、Facebook、Wayfair、ESPNなどのウェブサイトの評価を通じて、これらのウェブサイトのアクセシビリティの側面と、これらの企業がアクセシビリティ違反に対応した方法についても分析された。この研究は、包括的なオンライン環境を構築するためにアクセシビリティの懸念に取り組む必要性を示し、ウェブデザイナーに意識を高め、誰もがインターネットを利用し、含まれることを促進・支援することを目指している。
- 研究の制限と将来の方向性について、次の点が挙げられた。
- 制限: 自動テストのみを使用したこと、制限されたWCAGガイドラインのアドレス指向、Webサイトのカテゴリがホームページのコンテンツと一致しないことが挙げられた。
- 将来の方向性: データセットの拡大、ユーザースタディの実施、技術の影響の調査と比較が提案された。
- 参考文献には、関連するウェブサイトやアクセシビリティに関するリンクや引用が含まれている。
評価
で、特定のウェブサイトカテゴリ、特定のウェブサイト、そして時期によってアクセシビリティのエラー率に大きな違いが存在することが明らかになった。一部のカテゴリ、特にソーシャルネットワーキング、エンターテイメント、ニュースメディア、電子商取引ウェブサイトでは、一定のエラーレートと標準偏差が見られた。
- 特定のウェブサイト、例えばYouTube、Facebook、Wayfair、ESPNでは、各ウェブサイト固有のアクセシビリティ違反が明らかになった。
- この研究は、ウェブアクセシビリティの現状とその改善に向けた方向性についての理解を深めるための重要な貢献となっており、その限界と今後の研究の方向性についても明らかにしている。
複数の研究により、多くのウェブサイトがアクセシビリティ基準に準拠していないことが明らかにされています。WebAIM Millionは1,000,000のトップウェブページの96.8%がアクセシビリティ違反を有しており、特に大学、政府、学術、航空業界のウェブサイトは問題が深刻です。一方で、高ランクの大学のウェブサイトは比較的アクセスしやすいことも示されました。この問題を解決するために、WCAGがアクセシビリティ基準を提供していますが、それらを満たすためには手動テストも必要とされています。新しいWCAG 2.1では、低視力や認知障害のあるユーザーに対応するための新基準が追加されています。
この研究は過去10年間のウェブアクセシビリティの進化を定量的に分析し、特にソーシャルネットワーキング、Eコマース、エンターテイメント、ニュース&メディアの4つのウェブサイトカテゴリに焦点を当てています。データはWayback MachineとWAVE APIを通じて収集し、WCAG違反データの傾向や一般的なエラー、カテゴリー別のアクセシビリティ違いを調査しました。結果として、過去10年間でウェブアクセシビリティ違反は減少傾向にあることが明らかになりました。これは技術の進化や意識の高まり、そしてWCAG 2.0や2.1の導入による可能性があります。最も一般的なエラーは「非常に低いコントラスト」と「代替テキストの不足」で、これらはウェブデザインの改善点となる可能性があります。また、ソーシャルネットワーキングウェブサイトは平均エラー率が最も高く、エンターテイメントサイトは最も低いことが明らかになりました。
様々なウェブサイトのアクセシビリティに関するエラー率が調査された結果、全体的なアクセシビリティは改善傾向にあるが、特定のサイトでは異なる結果が示されました。トウェブサイトは2番目、ニュースメディアウェブサイトは3番目に高いエラー率を示しました。エラー率の減少が最も大きかったのはEコマースのウェブサイトで、2013年から2023年の間に大きく改善が見られました。一方で、YouTubeとFacebookのエラー率は一時的に減少した後、2020年以降は増加傾向にあります。最もエラー率が高かったのはESPNとWayfairのホームページで、それぞれ2016年と2013年には数値がピークに達していました。しかし、Wayfairのホームページのエラー率は大幅に改善し、2023年には2%ほどになりました。
この研究は、オンライン環境でのアクセシビリティ問題に取り組む重要性を強調し、ウェブデザイナーに対してアクセシビリティの意識を高めることで全ての人々がインターネットを利用できるよう推進している。しかし、研究には自動テストのみの使用、WCAGガイドラインへの限定的なアドレス指向、およびウェブサイトのカテゴリとホームページ内容の不一致といった制限がある。今後の方向性としては、データセットの拡張、ユーザースタディの実施、そして技術影響の調査と比較が提案されている。また、参考文献には関連ウェブサイトやアクセシビリティについてのリンクや引用が含まれている。
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