<< TOPへ
Realizing Loose Communication with Tangible Avatar to Facilitate Recipient’s Imagination
・SNS疲れを軽減するためにPalcoと呼ばれるキャラでゆるいコミュニケーションを行う試みの研究。具体的にはTwitterに記載した状況をPalcoに投影する。2018年。
・プロジェクターを使うから文字通り投影。ラズパイと小型レーザープロジェクタ、それにPalcoの位置などを確認するカメラも含めて。よくここまで実用的なシステムを作ったなぁと関心。キャラの顔もかわいい。どこかダンボーににている。
・解消のための手段として、具体的な情報よりもあえて抽象的な情報の方が良いという主張は、すごくよくわかる。
・被験者全体で分析すると結論がぼやけてしまう可能性がある。この論文の中では被験者を調査の結果によって分類していることが良い。このことによって結論が際立って扱うことができるし、被験者のグループの違いによって論じることができる
・「コミュニケーションにおける能動的なレベルと受動的なレベルに関する好みは、パートナーとの日常的な関係によって異なる」と「コミュニケーションパートナーとの関係を維持するために有効である」の結論は想像の範囲内だったが、あくまで対象のユーザーでの結論なのだろうと思った。対象が変わると結論も変わると思う
・そういう読み手の感情を受け止める文章が書かれていることが素晴らしい。論文の価値とは表現の仕方が大きいのだなぁ。「年齢、性別、送り手との関係、文化など、幅広い属性をカバーするために、参加者数(10人)は少ないが、アバターを使った疎なコミュニケーションの基本的な特徴を明らかにする点で、まだ価値があると考える」。上手。