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WAccess - A Web Accessibility Tool based on WCAG 2.2, 2.1 and 2.0 Guidelines
・WCAG2.0~2.2に対応できるOSSでスケーラブルなツールWAccessの紹介。2021年。
・W3Cでは、WCAG 2.0 対応のツール(132)、2.1対応のツール(67)を示しているが、2.2はリストアップされていないらしい
・その67本のうち、OSSとして利用可能なのは15本のみ。コマンドラインとブラウザプラグイン両方サポートしているのは1本(Qualweb)のみらしい。差別化を主張している
・高田さんという人が、アクセシビリティと構文の妥当性を検証するツールを提案したとのこと。調べてみたところ2004年にIEEEで発表している。タイトルはAccessibility verification of WWW documents by an automatic guideline verification tool。ガイドラインをXML実装して切り離しているもよう
・WAccessは、ブラウザプラグインとして実装されていてる。jsでガイドラインを書いている模様。なお、手動判断の部分はできないので、自動的にできる範囲を対象にしている
・具体的には、7つのWCAG 2.2ガイドライン、9つのWCAG 2.1ガイドライン、13のWCAG 2.0ガイドライン(を検討している!?)
・これらのガイドラインは4つのクラスに分類している。aria, color-contrast, HTML-check, interaction-related。
・評価の手法はインド政府のウェブサイトを対象。PDFからURLを取得して実施。
・結果はブラウザコンソールに出力されている。これって集約して分析するの大変じゃなかったかな。。コピペ手作業でやったのかな。。
・WAccessの妥当性評価は、別途無作為に2つWebサイトを選んで、手動分析して確認した。その結果は具体的には記されていない。
・OSSやスケーラブルなど特徴の主張はあったけど、なぜそれが有意なのか、根拠の論述が足りない。そのため、よくあるシステム開発論文の「つくりました」「で?」の感がある。差異はあるけど、意味がある差異なのか?
・生成AIの波が押し寄せてしばらくなので、そろそろWebアクセシビリティでも生成AIの技術を活用したツールが出始めていると思うので、サーベイしてまとめることが一つ有益かもしれない
・ガイドラインのうち、どの部分を生成AIで解決できるか、その難しさと解決のための1手段(プロンプトなど)は、検討の余地があると思う
・W3CにWCAG 2.2のツールはそろそろリストされているのかな。。
https://www.researchgate.net/publication/353257943_WAccess_--_A_Web_Accessibility_Tool_based_on_the_latest_WCAG_22_guidelines