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Understanding How Low Vision People Read Using Eye Tracking
・アイトラッキングを用いると低視力者の読む際の視線行動を詳細に分析でき、サポート技術の開発につながる可能性があるので探ってみた。
・Low-Vision向けにターゲットサイズを調整可能なキャリブレーションインターフェースを開発。
・結果、低視力者からも晴眼者と同等の高品質な視線データが得られた。低視力者は晴眼者に比べ、注視回数が多く1回あたりの注視時間が短い。順行性サッケードが多く短い。行の切り替え時に次の行を探すのに時間を要する。
・ほか、低視力と限定された視野の両方を持つ人は、注視時間がより短くなる。通常表示モードの方が、レンズ型や全画面拡大よりも注視時間が長く、行切り替え時のパフォーマンスが良い。
・考察
低視力者の視覚特性を考慮したキャリブレーションインターフェースの設計が重要。
低視力者の読書習慣に合わせたアイトラッカーの設計改善が必要。
低視力者の詳細な視線行動に基づき、行のトラッキングや単語認識の補助、視線制御の拡大鏡など、支援技術への示唆が得られた。