<< TOPへ
Investigating Color Blind User Interface Accessibility via Simulated Interfaces
・CVD(Color vision deficiency, 色覚異常)の人が、機能性と美的性について、ソフトやWebサイトをどのように評価するかを限定的だけどまとめた研究。2024年。
・WCAGでのCVDのサポートが書かれていることがとてもありがたい。ここは参考になる。
- 1.4.1 色の使用(A):他の視覚的手段によって色を介して伝達される情報を提供することを奨励
- 1.4.5 テキストの画像(AA):テキストの画像ではなく、情報を伝達するためにテキストを使用することを奨励
- 1.4.11 非テキスト対比(AA):UIコンポーネントとコントラスト比が少なくとも3:1のグラフィカルオブジェクトの視覚的提示
- 1.4.6 Contrast (Enhanced) (AAA): テキストとテキストの画像の視覚的提示は少なくとも7:1のコントラスト比を有すること
・「残念ながら、Windowsのハイコントラストモードは、少なくともCVDシミュレーションスクリーンショットの文脈では、機能性と美的性の両方に悪影響を及ぼすことも判明した」ということはよくわかる。あの画面じゃ美的感覚はNGだけど、機能的にもつぶしちゃっているのは厳しい。予算の限界かな。
・最後の「資金提供:本研究は、外部資金を全く得ていない。」ってのがなんとも斬新。書くんだーこんなこと。
>Funding: This research received no external funding.
・CVD対非CVD集団の比較研究は本質的に難しい、とのこと。そうだよなぁ。本人に何が見えていて、何が正解なのかを計測することは困難。
Investigating Color Blind User Interface Accessibility via Simulated Interfaces
・CVD(Color vision deficiency, 色覚異常)の人が、機能性と美的性について、ソフトやWebサイトをどのように評価するかを限定的だけどまとめた研究。2024年。
・WCAGでのCVDのサポートが書かれていることがとてもありがたい。ここは参考になる。
- 1.4.1 色の使用(A):他の視覚的手段によって色を介して伝達される情報を提供することを奨励
- 1.4.5 テキストの画像(AA):テキストの画像ではなく、情報を伝達するためにテキストを使用することを奨励
- 1.4.11 非テキスト対比(AA):UIコンポーネントとコントラスト比が少なくとも3:1のグラフィカルオブジェクトの視覚的提示
- 1.4.6 Contrast (Enhanced) (AAA): テキストとテキストの画像の視覚的提示は少なくとも7:1のコントラスト比を有すること
・「残念ながら、Windowsのハイコントラストモードは、少なくともCVDシミュレーションスクリーンショットの文脈では、機能性と美的性の両方に悪影響を及ぼすことも判明した」ということはよくわかる。あの画面じゃ美的感覚はNGだけど、機能的にもつぶしちゃっているのは厳しい。予算の限界かな。
・最後の「資金提供:本研究は、外部資金を全く得ていない。」ってのがなんとも斬新。書くんだーこんなこと。
>Funding: This research received no external funding.
・CVD対非CVD集団の比較研究は本質的に難しい、とのこと。そうだよなぁ。本人に何が見えていて、何が正解なのかを計測することは困難。
---
```mermaid
graph LR
A[はじめに] --> B(色覚異常)
A --> C(アクセシビリティガイドライン)
A --> D(色覚異常の影響を軽減する手法)
A --> E(ユーザーインターフェースの美的側面)
B --> F[3億人以上が色覚異常を持ち、日常生活やウェブサイト・ソフトウェアの使用に影響]
C --> G[WCAG 2.1がアクセシビリティのベストプラクティスを提供するが、色覚異常ユーザーの使いやすさや見た目への影響は不明確]
D --> H[色の代替手段の提供、限定的な色パレットの使用、ハイコントラストモードなどの手法がある]
E --> I[機能性と美的側面の関係性については議論があるが、色覚異常の文脈では十分な研究がない]
A[方法] --> J(刺激)
A --> K(実験設定)
A --> L(タスク)
A --> M(参加者)
A --> N(統計分析)
J --> O[20のウェブサイト・アプリのスクリーンショットを使用し、色覚異常シミュレーションを適用]
K --> P[ウェブサイト上で実験を実施。参加者は各自のデバイスを使用]
L --> Q[参加者は色覚異常者が感じる機能性と美的側面の損失を5段階と2値で評価]
M --> R[19名の色覚正常者が参加。年齢17-50歳、男性12名、女性7名]
N --> S[機能性は平均値を算出。美的側面は損失確率を算出。有意差検定を実施]
A[結果と考察] --> T(機能性)
A --> U(ハイコントラストモード)
A --> V(美的側面)
A --> W(機能性と美的側面の関係)
A --> X(分類フレームワーク)
T --> Y[機能性スコアは比較的高いが、色で注意を引く場合や似たアイコンを区別する場合は色覚異常者には難しい可能性]
U --> Z[ハイコントラストモードは機能性と美的側面の両方を低下させる可能性が示唆された]
V --> AA[美的側面の損失確率は機能性スコアと正の相関。ハイコントラストモードでは損失確率が高い]
W --> AB[機能性と美的側面には強い正の相関があり、色覚異常対応のUI設計では両方を考慮する必要性が示唆された]
X --> AC[実験結果に基づき、ユーザーインターフェースをAAA, AA, Aの3段階で分類するフレームワークを提案]
A[結論と限界] --> AD(サンプルセットとバイアス)
A --> AE(スクリーンショットの使用)
A --> AF(シミュレーションの限界)
AD --> AG[人気のUIは似たデザインが多く、他分野での一般化には更なる実験が必要。また参加者は英国在住者に限定]
AE --> AH[スクリーンショットの使用により、アプリの一部分のみの評価となっている]
AF --> AI[シミュレーションは強力な手法だが、三色型の色空間で行われるため正確性に限界がある。また色覚正常者の知覚とのバイアスが生じる可能性がある]
```